前回『インデックスファンドで資産運用セミナー』参加レポート(その1)の続きです。
その1と同様メモなどとってる余裕がなかったため、内容はうる覚えです、、、
第二部 パネルディスカッション「これからのポートフォリオ運用を考える」
まずパネラー(和泉氏、カン氏)よりポートフォリオの提示がありました。
和泉氏<バランス型>
・ 国内債券 40%
・ 国内株式 10%
・ 先進国債券 10%
・ 先進国株式 20%
・ 新興国株式 20%
これはよくある伝統4資産を分散する基本的なパターン、基本形。
■国内資産=50%、海外資産=50%
■株式資産=50%、債券資産=50%
和泉氏<バーベル型>
・ 国内債券 70%
・ 国内株式 0%
・ 先進国債券 0%
・ 先進国株式 0%
・ 新興国株式 30%
これは前の基本形より、以下を考慮した内容。
・近年のグローバリゼーションの影響で、株式の相関関係が強まり、分散の効果が薄くなっている。
・であれば株式は最も成長が期待できる新興国へ集中。
・国内債券だけは他資産と比べ相関関係が働く上に、リスクが最も少ない(→安全資産)。
カン氏
・ 国内債券 20%
・ 国内株式 5%
・ 先進国債券 20%
・ 先進国株式 25%
・ 新興国株式 25%
・ 先進国RIET 5%
ポートフォリオ作成のポイントは以下3つとのこと。
・安全資産(国内債券)とリスク資産(その他資産)のバランス
・債券と株式のバランス
・円建と外貨建のバランス
ここからディスカッション。
朝倉氏(以下、朝): 近年の傾向として各資産の相関関係が強まっている中での資産分散の効果は?
カン氏(以下、カ): 海外債券に関しては、円高のため結果そのようになっているだけ。
ただし株式に関しては、各国の経済的影響が強くなっているため、その傾向はある。
朝: 新興国債券が入っていないのは?
和泉氏(以下、和): 新興国資産にはリターン(成長)を期待しているので、大きなリターンが期待できる
株式のみとした。債券のメインは国内とし、相関関係や為替の影響のためであれば
先進国のみで十分。
カ: 新興国はインフレ率も高いので、実質的なリターン先進国と差がない。
朝: カン氏は先進国REITが入っているが、国内J-REITは?
カ: 国内不動産ローンを組んでいる人が多いと思い、資産分散の観点からはずした。
朝: インデックスとアクティブはどちらを選択?
和、カ: 新興国株式はインデックス、その市場全体の成長に期待してよいのではないか。
逆に新興国の個別株式は選択が難しいと思う。
和: 日本株式はアクティブファンドの方がよいと思う。日本経済全体が成長しないのにインデックスはどうかと思う。
カ: ファンド・投資信託は長期投資が基本。
コストだけでなく、短期間で償還しないファンドを選ぶことも大事。
朝: バランスファンド1本と、各資産ごとのファンドを組み合わせるファンドではどちらがよいか?
カ: 最初はバランスで、それをベースに自分で不足していると思う部分をアラカルトしていくのがよいと思う。
朝: ポートフォリオを変えたい場合、中々損切りができない時の対応は?
カ: 1回で行うのではなく、資産を何回かに分けて行えばよい。
ただし、売却・購入金額は決して見ず、時期が来たら機械的に行うこと。
朝: ポートフォリオ作成、投資継続にあたり最後に言っておきたいことは。
和: 会場のみなさんは、新興国の人たちは先進国のように豊かになりたいと思っていると考えますか?
そして新興国の人たちは実際豊かになれると思いますか?
これからは新興国の成長が期待できる。自分の資産を海外に出稼ぎさせれば世界の成長の恩恵を受られる。
国内は人口減、デフレ、産業空洞化などあるため、インデックス投資ではなく個別銘柄中心で。
カ: 国内株式は限定的に。これからもらう給料は円建てであり、住宅ローンも円資産。
分散資産の観点からも投資は外資中心を心がけましょう。
ただし国内債券(安全資産)は必ず持ちましょう。
いろいろ言われてますが世界が日本財政の破綻を許すと思いますか?
日本財政の破綻は今のユーロ危機のレベルではありません。
日本はつぶれません。
=所感=
たしかに今後の日本は人口減少、デフレ、産業空洞化など経済的には暗い状況ですね。でも市場が効率的であれば
現在の価格はそれを踏まえた価格になっているのではないでしょうか。(だから業績の割りに株価が割安)
私が投資に興味を持ったのは、貯蓄<インフレになるのでは、という懸念からです。
円高→デフレ→貯蓄により実質資産が増えるのであれば特に問題ないと思うのですがね。
とはいえ日本で働いていると、円高→デフレ→不景気→会社倒産→貯蓄なし、というロジックもありあすね(苦笑
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