タイトル:モーニングスター主催『2012年新春セミナー』
~インデックスファンドで資産運用~
http://www.morningstar.co.jp/event/1201semi/ms/index.html
日時:2012年1月13日(金) 18:00開場 / 18:30開演
場所: 有楽町朝日ホール (有楽町マリオン 11階)
定員:600名
スケジュール:
18:00 開場
18:30 第一部 基調講演「欧州危機と世界経済の展望」 齋藤 精一郎氏(NTTデータ経営研究所 所長、千葉商科大学大学院 名誉教授)
19:20 休憩
19:30 パネルディスカッション『これからのポートフォリオ運用を考える』
パネリスト:カン・チュンドン氏(晋陽FPオフィス代表)
和泉昭子氏(生活経済ジャーナリスト)
コーディネータ:朝倉 智也(モーニングスター株式会社 代表取締役COO)
20:30 閉会
仕事の都合もあり到着が18:40頃だったので、第一部の講演は一部分のみの公聴でした。
席はほぼ満席状態で仕事帰りで荷物も多かったため、メモなど取れる余裕がなかったこともあり、
内容はかなりうろ覚えです。
基調講演「欧州危機と世界経済の展望」
現在の欧州危機は、働き者の北側(ドイツやフランスなど)と怠け者(?)の南側(イタリア、ギリシャなど)が
統一通貨「ユーロ」を使用したためである。そのため経済的にしっかりした北側に引っ張られユーロ高となり、
観光産業がメインの南側は物価高となり、それを補うために国債を乱発→財政難となったのである。
しかしこれは絶えず戦争をしてきた欧州の歴史から、戦争のない世界→欧州統合→まずは経済・通貨統合
という理想を実験(?)してみた結果であり、人類の英知が試されているのである。
解決策としては現在以下2点が有力。
・ユーロ共同債発行→欧州統一銀行の設立
・財政難の国はユーロから撤退→独自通貨となり、単独で通貨安へ進み、北側中心に新ユーロ誕生
人類の歴史から見れば、50年単位で産業・仕組みのイノベーションがおこっているので、1999年の
ユーロ統合から50年 = 2049年(私は80歳)までには欧州はまた世界の中心となってくるであろう。
アメリカ、中国の最大の輸出先はそのユーロ圏であり、インターネットが発達した現在において、ユーロ不安はあっというまに
全世界の不安へと伝達されていく環境がある。
そのため今アメリカがおこなっている長期のスパンの経済対策は、他国へアウトソースした製造業の一部を
再度国内へ戻し、新たな雇用創出を目指している。
中国をはじめとする新興国は、欧州危機の影響で経済成長のスピードは鈍化すると考えられる。
そしてここ日本はバブル崩壊から20年以上まったく成長がなく、企業も少しずつ海外進出している。例えばNTTデータは
10年前の外国人雇用は260人だったが、現在は26,000人と100倍となっている(そのほとんどは海外企業のM&Aだが)。
この傾向は今後中小企業へも波及していくものと思われ、産業の空洞化がまずまずすすんでいくものと思われる。
=所感=
これって結局、日本の企業は利益を上げ続けるが、そこで働いている人たちは国内にいないってことですかね。
第2部の様子は次回へ。
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